EXHIBITION

Paper Resolution – 紙の解像度 –
Aki Yamanaka



この度は、高知出身のちぎり絵作家・Aki Yamanakaの初個展 “Paper Resolution – 紙の解像度 -” を開催いたします。Aki Yamanakaの作品は、一言で、端的に「ちぎり絵」と形容してしまうには、その工程はあまりに狂気的なまでに繊細で、途方もない時間と手数によって成っている。それは、ある意味「ちぎり絵」のこれまでの概念を覆すものと言っても過言でない様に思う。漉き上げられた、無数の楮繊維の集合体(シート)である和紙を、繊維の状態まで再度ちぎり(解き)、植毛するかの如く、一本一本の繊維を、動物の体毛に見立て、具象に再構築する。圧倒的な「解像度」を持った繊維のタブロー。写真が画素(ピクセル)の集合体であるならば、作家の作品は最長10mmの楮繊維の集合体。どんなに高精細な画像も、拡大していくと最後には色を持った正方形のピクセルに行き当たるが、繊維の解像度はある種粒子レベルまで無限に拡大可能である。本展のメインビジュアルは2420万画素の写真だが、一体実物は幾つの繊維で構成されているのだろうか。
素材となっている土佐典具帖紙が既に途方もない下処理と作業の産物であることを考えると、この作品にかけられた狂気とも言えるほどのものづくりへの執着も窺える。上記の具象作品群に加え、作家の新たな試みとなる抽象作品群も併せて展示いたします。具象作品がマクロ的な視点であるならば、抽象作品はミクロと言える。具象作品の一部を顕微鏡で拡大したかの様な、柔らかな繊維の密集、無垢な白の立体平面。それとは対照的な、柔らかな繊維のうねりを固めた、どこか刺々しい立体平面作品。愚直なまでに、具象を突き詰めてきた作家の、ある種、心象風景的な抽象作品群は、これから生み出されるであろう作家の作品に期待を抱かせる。
これまでクライアントワークベースで活動してきた作家の、初めての個展形式での展示。一度、ある種完成した作家のスタイルを、自ら解き、改めて自身の表現に向き合い再構築する姿は、まるで作家の作品制作そのものの様に見える。

Aki Yamanakaのアーティストとしての門出とも言える本展を、是非ご高覧くださいませ。

– – – – – Artist profile – – – – – 

1985年  高知県高知市生まれ、同地在住。
2011年  土佐典具帖紙職人との出会いをきっかけにちぎり絵の世界へ。
2019年  天皇皇后両陛下、彬子女王殿下への献上品として作品を献上。
2020年  作品『不撓不屈』第33回全国和紙画展 金賞受賞
2021年  作品『蚤知之士』第34回全国和紙画展 大賞受賞



2023年 7月15日〜8月13日

Te To Te
Kanoko Takaya



この度、OKYAKUではアーティスト・Kanoko Takayaによる、四国初、2014年以来の日本での個展を開催致します。

2014年にインドネシアに移住。ジャワ島の伝統文化、特にお面作りなどを学び、現在はバリ島に居を移し作品制作に勤しむ。バリ島在住の日本人アーティストとして、現地の文化・風土を模写する「インドネシア シリーズ」と、作家本人が本能的に自然界から、また日々接するモノコトからインスピレーションを得て、様々な素材・技法を用いて表現する「インナー シリーズ」、その2つの継続的なテーマを軸に活動する。

本展では、後者の「インナーシリーズ」にフォーカスし、ローカルクラフトの職人達と共同制作した木彫・石彫、作家のシグネーチャーとも呼べるであろう、キャンバスに粘土や樹脂を盛り重ねた、ミクストメディアの半立体平面作品が並びます。

柔らかで、有機的な曲線美を持つ作品群は、視覚的なリズムの中に、生命力が満ちていて、作家の探求するところの「人間と自然の共生関係」を具現化している。そして、そのもつ多視点的な特徴が、観者にユニークな観察体験を与えます。

尚、本展の開催を前に、高知・沢田マンションにて2週間の滞在制作を行い、そこで描き上げられたキャンバスのペインティング作品も展示いたします。長らく海外を拠点とする作家の、暫くぶりの日本での制作。久しぶりの母国の文化に、風土に、気候に、何を思い、何を表現したのか。

OKYAKUとしては、初めての海外からの招待作家による展示となります。
どこかフィーリングの似た、高知とバリ島。
自然の借景を目の前にゆっくりと時間が流れるOKYAKUの空間と非常に相性の良い作品群です。
是非、この機会にご高覧くださいませ。

– – – 以下、作家コメント – – –

コロナ禍で日本に帰省することも暫く叶わず、家族や友人と会えないその環境にありながらも、年中暖かく、自然に囲まれ、協力や感謝の気持ちをナチュラルに行動に示すバリの人々に囲まれていたおかげで、思い悩みすぎることなく制作に集中することができました。あたり前にあったモノコトヒトが如何に尊いもので、同時に、今まわりにごく自然に流れている時間や環境、事象がありがたく貴重であるか、そうした当然であるからこそ、見失ってしまいがちな、根源的な何かに突き動かされ、制作に励みました。

みんなそれぞれ大事にしていることがあると思う。
自分の心の声に耳を澄まし、ありのままの自分自身を受けとめて、直感に従って動く。
感じてみる。作品について、というより作品を通して皆さんとお話しが出来たら嬉しいと思います。



2023年6月3日〜 6月18日

“Rays”
Takuya Kamioka



この度、OKYAKUでは、アーティスト・Takuya Kamiokaによる四国初個展を開催いたします。

20歳の時分より、仲間のイベントのフライヤー制作にはじまったアーティストとしての活動は、38歳を迎える今年で、18年目。水曜日のカンパネラ、ANARCHY、真心ブラザーズなど著名アーティストのCDジャケットのデザイン、レッドブル、バャリースなどのパッケージデザイン、はたまた、ReebokからPump Furyの「takuya.k model」を手掛けるなど、クライアントワークをベースに、さまざまな技法に磨きをかけてきた20年弱。多種のマテリアル・技法を使い分け、クライアントのリクエスト上をゆく作業に快感を覚えたと云う。

幼少期よりグラフィティーに興味を持ち、絵を描き出し、20年以上。仕事には恵まれ、さまざまな交友関係の中で、皆が名前を聞けば分かるアーティストやブランドとの仕事を手掛けてきた。それらにやり甲斐は感じながらも、「自分の絵で飯を食う」というラウンドへの、序章であったと語る。

満を持して、本年より、アーティストの第二ラウンドとも言える個人の活動を開始。「油彩の風景画」という、流れに寄らない画風、独学ながら、経験に裏付けされた油彩の技術に、強固な個の表出を感じる。「間違いなく信じられるのは、絵しかない」その実直な姿勢が、彼をアーティストたらしめる原動力か。

本展の為に描き下ろされた作品群は、ドライな空気が流れるカリフォルニアの風景。人影はなく、家とプールと空とサボテン。なんとも形容し難い、寂れた光景に、ふと惹かれたのだと云う。澄んだ空気や、日差しに、落ちる影。それらでディテールが、どこか人気のない寂しい風景に、温かみのある情景を与える。

「絵でなら、世界と渡り合える」そう強く語るアーティスト・Takuya Kamiokaの新たな章の幕開けを、是非、この機会にご高覧ください。

上岡拓也
1985年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。フリーランスの作家として活動中。 
これまでにバヤリースオレンジ、湖池屋等のパッケージや、KOHH、BADHOP、KANDYTOWNなどのCDジャケットやBLACKEYEPATCH、STUSSY、XLARGE等アパレルブランドと、多岐にわたりアートワークを提供している。

2018 個展 “MACHIABELLI” ギャラリー月極
2023 二人展 “GRIND HOUSE” THE PLIG



2023年5月13日〜 5月28日

OKYAKUND
UND (FACE & shinknownsuke)



この度、OKYAKUでは、アーティスト・FACE & SHINKNOWNSUKE のアートユニット「UND」による四国初展示 「OKYAKUND」 を開催いたします。

FACEとSHINKNOWNSUKE。個々でイラストレーション・グラフィックアートの分野で活躍する二人が、「憩いの喫茶店」と称する「UND」。時々集まっては、タバコを蒸かしながら、近況を話すように、日々のライフワークからホッと一息つく、そんな場所なのだろうか。

本展のメインを飾る、「UND」のシグネチャーワーク「ペーパーチェイス」。一枚の紙をしりとりのように二人で交換しながら、作品を完成させる、即興的で実験的なアーティストコラボ。小中学生の落書き帳のように、友人とノートを回しながら描いた原体験に近い、初期衝動。個々人の活動の経験値に良い意味で左右されていない、生々としたタッチは、どこを誰が描いたか、本人たちでも分からない作品があるほど、自由で実験に満ちている。

実験と言えば、今回、ペーパーチェイス作品の半分を普段通り画用紙に、もう半分をOKYAKUと浜田和紙で制作した、アートに特化させた特注和紙に。普段とは異なる素材のテクスチャが2人の作品にどう融合するのか。新たな試みとなりますので、是非、お楽しみに。

その他にも、UNDの実験的取り組み「crash test」、また個々人の作品も各一点ずつ展示致しますので、併せてお楽しみください。

初めましてが「UND」の方は、本展を入り口に、個々の活動も。
個々のファンの皆様は、本展をキッカケに、
二人のまだ見ぬ魅力を見出していただければ幸いです。

初日4月22日は、作家在廊で皆様のお越しをお待ちしておりますので、是非、お越しください。

FACE | フェイス
台湾人の父と日本人の母を持つ、東京生まれのアーティスト/イラストレーター。
アパレル、広告、雑誌を中心に国内外問わず
グローバルなアーティストとして活動の幅を広げている。

SHINKNOWNSUKE | シンノスケ
東京在住のグラフィックデザイナー/アーティスト。
国内外でアーティストとして活動。
2017年にLAで開催された個展を期に、本格的に活動を開始。
ユーモアと少し捻くれた目線で、ポップな世界観を構築する。
GORO(ミンナノ)との『UPPERLAKE MOB』や、
D.O.Xとの『SD FAM』など複数のユニットとしても精力的に活動中。


2023年4月22日〜 5月7日

吉原今昔物語
新吉原 / ESOW / 荒川晋作



この度、OKYAKUでは、新吉原、ESOW、荒川晋作による展示「吉原今昔物語」を開催致します。
来年で10周年を迎える、主宰・岡野弥生による「新吉原」。江戸・戦後・現在と、形態を変えながら、時代と共に変容し、2018年に江戸吉原開基400年を迎えた、色町「吉原」。映画、小説、漫画、さまざまな舞台として見聞きしたり、名前だけは知っている「吉原」だが、観光名所・浅草の近くにありながら、皆意外とどこにあるのか知らない。足を踏み入れたことのある人間は一握り。まるで空想の世界「吉原」。その「吉原」に生まれ育った岡野弥生が、地元の歴史や魅力を再認識・発信していくプラットフォーム・エントランスとして、誕生した「粋な江戸土産 新吉原」。「吉原」の艶っぽい情緒を魅せる手ぬぐいシリーズや、ウィットに富んだ風呂道具。洒落のきいた土産の数々は、ネガティブなイメージを持たれがちな町に、親しみを生むと同時に、普通のお土産では満足できなくなった貴方の欲を叶えます。本展では、写真家・荒川新作が撮影した「吉原」の風景に、絵師・ESOWがペイントした作品も展示いたします。また、「新吉原」とファッションブランド・Sasquatchfabrix.のコラボレーション企画第一弾として、「秘らがな色恋四十八手ノ図」と「漢秘字色恋四十八手ノ図」と題した図柄の手ぬぐいを販売いたします。手ぬぐいに見る吉原の「昔」と、写真が写し、グラフィックが彩る吉原の「今」。 「新吉原」が魅せる「吉原」のイマ・ムカシ、「吉原今昔物語」。是非この機会にご高覧いただけますと幸いです。
初日、3月24日(金)は、作家三名在廊でオープニングイベントを開催致します。当日の夜、OKYAKU主宰のイベント「OKYAKU NEON」に出演するDJ Quietstormが、OKYAKUの小上がりで、鏡川をバックにプレイします。皆様、乾杯いたしましょう!

ESOW (エソウ) > 1972年、東京生まれ。13歳でスケートボードに乗り出し、17歳で渡米、グラフィティに出会い自らのルーツでもある江戸の粋に影響を受けた独自のスタイルを生み出す。浅草を拠点に国内はもとよりアメリカ、ヨーロッパ、アジアなどでも作品を発表し長年注目を集め続けている。表現の媒体は紙、壁、材木、立体など、幅広く柔軟。また、様々なブランドや企業への作品提供等その活躍は多岐にわたる。日本のスケートカルチャーにおけるパイオニア集団「T19」の創立時からのメンバーでもあり、日本のグラフィティ史にその功績を刻んだ「大図実験」の一員でもある。

荒川晋作 > 1983年、京都生まれ。幼少期からものづくりの人々に囲まれて育つ。十代後半より祖父から譲り受けた一眼レフで撮ることを始める。2005年頃より国内外のスケートボード関連メディアに携わり各地の路上での撮影現場を数多く経験。2016年、関川徳之とともに「川」を結成。現在は京都と拠点としている。

粋な江戸土産「新吉原」について > 東京の観光地としても有名な浅草。そこから少し離れた所にある吉原は、今では日本一のソープ街として有名ですが、江戸時代は遊郭として様々な流行や文化を生み出し、歌舞伎や小説などにも登場した歴史のある色街。そんな艶っぽい歴史を土産物に落とし込んだブランド「新吉原」のアイテムは普通の土産物では満足できない貴方にお薦め。吉原生まれ、吉原育ちの土産商 岡野弥生がデザインする粋な土産物をお楽しみください。2016年にオープンしたギャラリー型スーベニアショップ「岡野弥生商店」では新吉原の全商品を取り扱っております。


2023年3月24日〜 4月9日

slow dance
Momoko Nakamura



この度、OKYAKUでは画家・中村桃子の四国初個展「slow dance」を開催致します。

中村桃子の描く「女の子」の肖像は、愛らしく、ポップで、華やかな香りがする。しかし、ひとたび作品の全景から、「女の子」にフォーカスした時、彼女の表情はあまりにニュートラルで、感情が計り知れない。どこか、不安すら感じる。
その表情の「無」に昔から美しさを見出してきたという。「何を考えているのだろう」見ている側に胸騒ぎをおこさせる、そんな魅力が中村が描く「女の子」にはある。

そんな、人物の、特に「顔」が、その「表情」が、印象的な「女の子」ですが、本展のタイトルは「slow dance」。より「身体」であったり、「人」が絡む作品が多く並ぶ本展は、自然豊かな高知の地の、鏡川を望むOKYAKUのローケーションを想像した時に、刻々と変容していく自然の中にいる作家本人が、静かに、ゆっくり、自然と共に踊って揺れている情景が沸々と湧いてきたところに、インスピレーションの端を発しているといいます。自然を背景に踊りゆらめく「女の子」はどんな表情をあなたに見せるのでしょうか。

会場では、2022年8月出版の作品集「HOME」の販売も致します。

国内外で展示をしている中村ですが、四国での展示は初ということで、是非、皆様この機会にご高覧いただけますと幸いです。
初日、3月10日(金)は、慎ましくもオープニングパーティーを開催致します。作家本人在廊で、皆様のお越しをお待ちしております。是非、お気軽にお越しいただけますと幸いです。

中村 桃子(ナカムラモモコ)
1991年、東京生まれ。グラフィックデザイン事務所を経て、イラストレーターとして活動。広告、装画、雑誌、音楽 、アパレルブランドのテキスタイルなど。作品集に『HEAVEN』(2019)『HOME』(2022)がある。
Instagram : @nakamuramomoko_ill


2023年3月10日〜 3月21日

“CHARAGRAPHY”
ten_do_ten



この度、OKYAKUではten_do_tenの個展 「CHARAGRAPHY」を開催します。
昨年末に東京「CALM & PUNK GALLERY」にて開催された展示の巡回展であり、作家本人にとって、四国初展示となります。ten_do_tenは、ピクセルを自在にあやつるピクセル・デザイナーとして活動しています。
中学生の頃、父のマイコンでピクセルに出会いピクセルアートの制作を開始しました。
武蔵野美術大学在学中よりグラフィックデザイナー松本弦人氏に師事したのち、1995年デラウエアに参加、2001年脱退。初期モバイル・ウェブのサービスである立花ハジメ主宰、i-モード公式サイト「The End」で、横尾忠則やOBEY GIANTらと毎週、モバイル・グラフィックを発表しました。2001年9.11以後、自身でウェブサイト「ten_do」をスタートし、毎週ピクセル・グラフィックをオンラインで公開するという精力的な活動を続けています。日々生み出し続けたピクセル・アートは、なんと2万3000点を超え、現在もなお継続されています。その他の主な仕事に、そごう西武池袋店のキャンペーン、ローリング・ストーンズ・ジャパンツアー公式ロゴマーク、UNIQLOクリスマス・ワールド・キャンペーンなど。国内のデザイン、コラボレーションワークのほか、海外でのクライアントワーク、エキシビジョンにも参加を続けています。
本展では、ten_do_ten自身が解説書を書くほど思い入れのある古今東西のキャラクター達を、禅画の先人達が、達磨、寿老人、寒山拾得を自由な解釈で描いたように、カリグラフィック、すなわち書道的にピクセル・デザインされた作品たちが展示されます。オンラインで日々発表を続けてきた作品たちが、フィジカルで古典的なキャンバスというメディアでOKYAKUに所狭しと並びます。またCALM & PUNK GALLERY出版は、アートブック「CALM & PUNK Book」を再開。東京展の開催を機に出版された「ten_do_ten : 3×4 CALM & PUNK Book#1」をOKYAKUでも発売致します。是非この機会に、ご来場ご高覧頂ければ幸いです。


アーティスト・ステートメント :

点のオール・オーバー・ザ・ワールドな大好きキャラクター達を、
書道った(カリグラフィった)点の「キャラグラフィー」展。
 
「キャラグラフィー」は「カリグラフィー」な「キャラクター」
「キャラグラフィー」は「カリグラフィック」な「カリグラフィー」
「キャラグラフィー」は「カリグラフィック」な「キャラ・グラフィー」
英語で文字は “character”
英語でキャラクターも “character”
デジタル・アートが投資の対象になるご時世ですが
「webにすでにアップされた僕のpixelのデータはどんな通貨でも買えない。
だってデジタル・データの本質から言うと、僕のpixelのデータはすでに、
すべての人に完全に公平にシェアされちゃっているのだから」
って、再確認しちゃったので、真っ白なキャンバスにピクセル・ペイントした、
ただただ、ストレート・アヘッドな展示になります。
達磨さんや、寿老人ちゃん、寒山・拾得くんをフリ~なマインドで
「キャラ禅画」していた先人達のように、大好きなキャラクター達をお手本に
「キャラ書道」するスタイルでノン・エディションにキャラグラフィー!
ピクセルで絵を描く事は、筆で絵や文字を描く事と根本的に違います。
墨を染み込ませた筆で紙に絵や書を描く事は、やり直しの効かない、
時間と筆と紙と作者の一期一会な作業です。
対してピクセルをスクリーンにマウスで置いて行く作業は、
何度も置き直しができますし、
ピクセル自体は「ちびっ子」でも「大先生」でも、
置いているピクセルは同じピクセルでしかありません。
物質と時間と作者の技量の制約とをとことん受ける、
メディテーティブな筆での作業。
物質と時間と作者の技量の制約をなにも受けない、
プラスティックなピクセルでの作業。
どうでしょう?、正反対ですよね。正反対だからこそ、
シミュラーな完成形を目指した時に、なにか陰陽的に引っ張り合う、
現代的で、特別なケミストリーがあったりなんかして!!
絵金を生んだ高知の地、鏡川の流れの側でキャラグラフィーが
たたずむのを今からとっても楽しみにしています!!!
このエキシビジョンを
MacPaint、Hypercard、QuickDrawの開発者、
ビル・アトキンソンに捧げます。


2023年2月18日〜 3月5日

People
Shiomi Wada



この度、OKYAKUでは作家・Shiomi Wadaの四国初個展「People」を開催いたします。

人物模写にフォーカスした本展では、作家の日々の「観察」を、ストリートスナップ的に切り取ったユーモラスなアクリル作品群が展示されます。

電車に揺られている最中に、カフェで過ごすひとときに、日常のふとした瞬間に起こる、様々な人間模様。熱狂の一幕にあるボクシングのレフェリーの一挙手一投足。作家は、その人物のささいな仕草やクセを、キュートに、どこかユーモラスに切り取り、キャンバスの上に表現します。

色彩のバランスに重点を置く作家の表現は、幼少期の楽しみであった”CARTOON NETWORK”、そして、その模写をして遊んでいたことに端を発する。知らない国の、馴染みのない色彩と、感覚の異なるユーモアと。それらが、現在の作風に影響している、と作家は言います。

また、本展の制作の為、家に籠り作業に取り掛かる中で、一度、社会との接点が希薄になったタイミングで、作家の想像の中で生まれた、新たな人物模写の新作群も並びます。

作家の聞いた何かの歌詞にあったそう。
”People are strange when you are a stranger.”
他人であれば、少し変だと感じるそんな仕草や一幕も、少し心を寄せると愛らしく見えるもの。その一文に、初めての、知らない高知の地で、個展を開催する作家の緊張と期待が窺い知れます。

是非、この機会にご来場ご高覧頂ければ幸いです。

– – 以下、作家コメント。- –

はじめて訪れる事になる高知での展示で少し緊張しながらでしたが、最近の中でも自由に描きたい絵を描けた気がします。人の中のこっそりかわいい部分が見えるときが好きなので、そのことを考えながら制作に取り組みました。見てくれる方の気持ちが少しだけ動いてくれたらとっても嬉しいです。


2023年 2月4日〜 2月15日

身の丈の、
桐本滉平 / cobird



この度、OKYAKUでは漆芸家・桐本滉平と現代美術作家・cobirdの二人展「身の丈の、」を開催いたします。

アーティスト的アプローチの工芸作家と、工芸的メソッドを用いたアーティスト。

漆芸家・桐本滉平は、現代における漆芸の新しい表現を模索するべく、工程の全てを作家一人で賄える乾漆の技法を用いることにより、作家本人の意思・表現をより細部に浸透させる。。一方、現代美術作家・cobirdは、印刷されたイメージの紙などを短尺状に切り分け、織り込み再構築する技法ウィービングを用いる。その工芸的アプローチ・メソッドを持って自身の表現となす。

工芸⇆美術の交点的二人展。

二人の見据える、身の丈の「美しさ」とは。反復と鍛錬の先にある、身の丈の「表現」とは。その表現を媒介とする身の丈の「社会との繋がり」とは。

肩書きは違えど、同じ問いを共有する二人の「解」への終わりなき途中式。

謹賀新年よろしくOKYAKUを紅白の作品で彩ります。

桐本滉平氏から紅白の漆で塗り分けたの乾漆の器類、生家である輪島桐本の酒器類を、cobird氏からは高知・浜田和紙から提供いただいた先染めの手漉き和紙を用いた紅白のウィービング平面作品、その他アーカイブ作品を展示します。

皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

– – – – – 以下、作家コメント – – – – –

漆芸家・桐本滉平
工芸というと伝統的な側面のみが注目されがちですが、現代においてものを生み出す以上、この時代における表現を追求し続けていきたいと考えています。この度、cobirdさんとご一緒させていただけることで、時空を超えた新たな発見に出会える場になるではと胸が高鳴っています。

現代美術作家・cobird
今回はジャンルを差別しないOKYAKUの懐深さのお陰で、桐本くんとの企画展示にお誘い頂きました。また、素材提供にあたり浜田兄弟和紙にもバックアップ頂き、改めて皆様に御礼申し上げます。私にとっては工芸はマイメンであり兄弟。でも時々敵なのかも?と嫉妬する存在。私自身、会場がどうなるか楽しみです。この機会に、是非それぞれの現代の表現をご高覧ください。


2023年 1月14日〜 1月28日

Editorial Market
Okyaku



この度、OKYAKUでは母体である東京のギャラリー「月極」と「OKYAKU」でキュレーションしてきたアーティストの作品を一堂に介し、再編集した展示の第一弾 ”OKYAKU Editorial Market : issue 01” を開催致します。issue 01でピックアップするのは9人のアーティスト+2ブランド。各々に強固なコンセプトとバックグラウンドを持つ彼らを、その作品を、越境的視点でReキュレーションする本展。ひとりの作家が、ひとつのタイトルのもと作り上げる普段の展示とは異なり、少し雑多で賑やかで、難しいことは置いておいて、沢山の作品をまとめて楽しめる機会です!あなたが、「OKYAKU」で、「月極」で見たあの作品を、少し異なる角度で改めて見てみるのは如何でしょうか。

また、初日の12月17日(土)には、ジャンルの異なるDJを県内外から5人ラインナップし、オープニングイベントを催します。小上がりDJイベント第二弾!どうやら、当日の夜はイベント目白押し。OKYAKUのデイイベントでウォームアップして、夜を迎えては如何でしょう?

みなさまのお越しを心よりお待ちしております。


2022年 12月17日〜 2023年1月04日

やめられないしもどれない
松園 量介



この度、OKYAKUでは本年6月24日から7月9日の日程で、OKYAKUのキュレーションを手掛ける東京のギャラリー・月極で開催されたペインター・松園量介の展示「やめられないしもどれない」の巡回展を執り行います。

松園量介はこの数年、ほぼ毎日のように制作し、SNSで作品の発表を続けている。コロナ禍においてもその筆を休めることなく独自のスタイルを追求している。今までのイラストレーションとは異なったペイントスタイルでの制作は、当初は行動制限によるストレス解消の為の気分転換だったという。面白半分で始めたこの制作が思わぬ事にある種の快感となり、さらに筆を突き進めるうちに、そもそも絵を描き始めた20年前と今、こうやって描いているスタイルは本質が近いのではないかと感じ楽しくなってる、と自身のキャリアを振り返る。

作家の描く作品は一見、色彩豊かでポップな印象だが、同時にそのモチーフ達のうねる姿にどこか生々しい生命力を感じる。わざと資料を一切見ずに制作するそのモチーフ群は、どこか、外部から情報をインプットした内なる細胞を、自身の身体だけで写し取っているかの様にも感じられる。

月極での展示から約5ヶ月。作家のSNSを毎日彩る作品達は、まるで別の作家と見まごうほどに作風は様々な表情を呈する。どこかトライバルで、ファッショナブルで、グラフィカル。日々繰り返されるアップデートを、好評を博した月極のラインナップに加えて展示致します。

是非、この機会に日々変化を続ける作家のひとときをご覧になっては如何でしょうか。


松園 量介(マツゾノ リョウスケ)
1984年生まれ、長崎県出身。2002年より制作活動を開始する。雑誌、本の装丁な どにイラストレーションを提供すると共に、原画展示もコンスタントに企画し発 表を続け、現在も都内を中心に活動中。今までの画用紙と淡いカラーインクや水 彩絵の具から、その表現の幅を広げるべくアクリル絵の具やキャンバスなどの新たなメディアでも作品の発表を予定している。


2022 年 11 月19 日~ 12 月04 日

CHAKA
SHOHEI ONO / beta post

茶化” す ‒‒‒‒‒ 真面目な話しを、冗談めかして伝える。
器業界への風刺画のような佇まい。

この度、OKYAKU では、陶芸家 小野象平とbeta post による企画展”CHAKA” を開催する。

陶磁器をバッグに入れて屋外に持ち運び、茶や酒を嗜む。
点前道具はその辺のものでいい。
千利休は竹筒を再定義し、花器に見立てることや、富めるものが貧者のように装うことこそがクールなこと、そし てジョークをどう受け取るかを問いていたのだ。

器には口を添える繊細な身体性がある一方、装う身体性が発達してこなかったのは割れるという側面もあるかもし れない。しかし恐れる必要はない。

これらを理解するために、工芸や茶道、ファッションの黒帯でなければならない、と思うなら間違っている。 歴史への敬意を払いながらも、硬直しがちな慣習を破れることこそが新しい在り方を示してくれるのだ。

* 企画展用に製作した茶器・酒器に加え、近年の新作も一堂に展示いたします

‒‒‒‒‒‒‒‒

小野 象平
陶芸家。鯉江良二氏に師事。2014 年、父である小野哲平氏に師事。独立後、高知県にて地元の土と灰にこだわって 作陶する、土と釉薬の鉄分から引き出された青と黒の豊かな表情が特徴的。

beta post
「観る人の思考を促すこと」をコンセプトに、枠に囚われない自由な発想で、プロダクトを通した問題提起を目的と するブランド。知恵を用いて余剰品を扱う路上生活者にインスパイアされている。

宮崎 雅也 (Mukta/Sal)
本企画展発起人。プロデューサー。神戸セレクトショップMukta/Sal オーナー。NY デザイナーブランド KOZABURO の日本法人、株式会社SAND 代表。


2022 年 10 月21 日~ 11 月13 日

労働者を大切に

この度、OKYAKUでは「労働者を大切に 〜“すずきけんじ”と“さすくわぁっちふぁぶりっくす”〜」 展を開催致します。

ファッションブランドである「Sasquatchfabrix.」は22-23秋冬コレクションテーマを「労働者を大切に/ Value The Working Class」として、現代の仕事の在り方を問うべく、芸術家「鈴木賢二」にフォーカスし、鈴木賢二版画館「如輪房」に協力を仰ぎ、版画作品を使用した洋服を製作しました。

芸術家「鈴木賢二」は版画家として、彫刻家として、そして漫画家として、昭和という困難な時代を駆け抜けた。農村に生きる人々や都市の労働者たちに温かい眼差しを向け、平和を希求し、懸命に生きる人々の側に立ち、生涯にわたってその姿を描き続けた。その姿は優しく、時に強く、 時代に翻弄されながらも慎ましく生き抜こうとする労働者達の生命力を感じさせる。

OKYAKUでは、コレクションのローンチイベントという枠にとどまらず、今シーズンのテーマをファッションとして享受するだけでなく、より多角的に経験いただくため、芸術家「鈴木賢二」の真作の版画作品と合わせて展示致します。また、光栄にもこの度、その作品群を販売させていただきます。貴重なこの機会に是非お手にとっては如何でしょうか。

また、晩年「鈴木賢二」は草花を愛で、「牧野富太郎」の植物図鑑をこよなく愛した「鈴木よし」婦人の為に描いた草花のスケッチも展示致します。人々の希望のために、平和のために、常に社会のために作品を残してきた芸術家「鈴木賢二」が、困難な時代を共にした、身近な家族のために描いたスケッチ。「牧野富太郎」の地元であるここ高知で、時代を超えて芽吹きます。

笑う門には福来る。
仕事に沢山の笑顔が溢れる世の中になる事を願って。


2022 年 8 月 27 日~ 9 月 11 日

しりあがり寿だ! 浜田和紙だ!
̃絵金さんをパロって候̃

この度、OKYAKU では「しりあがり寿だ! 浜田和紙だ! ̃ 絵金さんをパロって候」展を開催致します。
しりあがり寿さんが高知県県立美術館にやってくる!ということで、同じ高知県をベースとし文化芸術発信をする 我々OKYAKU としても何かご一緒したい…!と。県立美術館では富岳三十六景のパロディー作品群が展示される ということで、我々は高知にちなんだ、赤岡町の浮世絵師・絵金さんのパロディーをしりあがり寿先生に描いて頂 く運びとなりました。猥雑でおどろおどろしく、生々しい色彩に溢れた絵金さんの芝居絵と、ひょうきんでシニカ ルで時に示唆的なしりあがり寿さんのイラストがどのように交わるのか。必見です。 また本展は、OKYAKU と浜 田兄弟和紙製作所のコラボレーションで開発した、アートに特化させた特注和紙を使った企画第一弾となります。 徹底された下拵えの末に出来上がるこの紙は、1000 年以上に渡って色褪せないとか…。絵金さんも、土佐和紙に描 いていたということだから親和性はお墨付き。1000 年後何処で発見される絵金さんの絵、良く見ると何かが違う…。 なんて未来、想像するだけでワクワクしませんか?
合わせて、しりあがり寿さんがOKYAKU の小上がりから鏡川を眺めながら描いた、本展の為に描き下ろした水墨 作品も多数展示致します。こちらは、浜田和紙の特注紙に一発勝負の一点もの。そこで作家が描いていた臨場感と 作品に漂う脱力感。一見の価値あり。

盛り沢山にも更に、しりあがり寿さんの絵金パロディー作品とSasquatchfabrix. がコラボレーション。数量限定 でT シャツを販売いたします。様々なエクスクルーシブをおこなってきたSasquatchfabrix.。今回はしりあがり寿 さんと絵金さんということで、癖アリの三者がどの様に混ざり合うのか、楽しみです。

よさこい、花火、絵金祭りにしりあがり寿。今年の夏の高知は盛り上がりそうです。

以下、作家コメント—
「高知で作品を作ることになって真っ先にコラボしたいとうかんだのが絵金でした。昔から興味津々の血みどろ画の 絵金!その惨いのになんとも美しい世界を見て作者は猟奇趣味の変態かと思ってました(笑)。だけど実際に高知で 出会った絵金は違いました。ユーモラスなオナラ合戦、土佐年中風俗絵巻の中の本人と言われる笑顔のおじさん、 こりゃー変態じゃなくてサービス精神満開エンタメないいひとじゃん!土佐を襲った南海大地震の後には人々を元 気づけるような作品も描いてます。いやー、絵金深い!そんな絵金が現代にいたらどんな絵を描くでしょう。楽し いことが大好きな絵金、おそらくロシアとウクライナの戦争や高まる国際的な緊張を見て「NO WAR」と訴えるん じゃないか、と。そんなこと考えて作ったのが絵金の「花衣いろは縁起鷲の段」をお借りした「NO WAR」です。 元絵では夫婦が子供を鷲にさらわれているところを今回は子供を奪うのは戦闘機にしました。原作では子供はえら くなり親と再会するそうですが「NO WAR」では……?だいたい世の中は惨さは減ったのでしょうか?絵金の惨さ を昔だからと笑えるでしょうか?今惨さにどう向き合えば?目を背ける残酷さと人を惹きつける妖しい魅力…いっ たい惨さって?それにしてもカツオは美味いです。」


2022 年 7 月 26 日~ 8 月 21 日

虎へび珈琲 と 伊藤環

この度、OKYAKU では「虎へび珈琲と伊藤環」のEXHIBITION を開催致します。

新潟県新発田市をベースに置く「虎へび珈琲」は、”COFFEE & SCIENCE” をテーマに掲げフォースウェーブとも言 えるスタイルで、コーヒカルチャーに新しい風穴をあけようとしている。
健康に害を及ぼすカビ毒を生豆から除去する「モールドフリー」。苦味や胸やけ、胃もたれの原因ともなるタンニン を軽減させる「ディタンニン」。聞き慣れないそれらの用語は、長年の研究に裏付けられた、今井惇人氏の考えるコー ヒー哲学に基づく、意思なのだと思う。全ては美味しいコーヒーを作るために。オーガニック「だから」良いので はない。オーガニック「でないと」ダメだったのだ。それは飲む人の負担を限りなく削ぎ落とすために農薬不使用 であることが必須だったから。通常3-5 年かかる熟成のプロセスを7-30 日にするのも、今年取れた豆を最高の状態 で今年の内に届けたいからだし、生産者目線で言えば、少しでも熟成期間での豆のロスを抑えたいからだ。それも ナチュラルサイエンスによって。そうして彼が無意識に行き着いた先は、現代のコーヒーカルチャーに対して、結 果として挑戦的であったのではないかと。

そんな虎へび珈琲が、この度okyaku でのポップアップで共する相手は岡山市をベースに活動する陶芸家の伊藤環氏。 これまでも数回にわたって虎へび珈琲とのコラボレーションを重ねてきた同氏が、今回の為に制作した新作は、コー ヒーをイメージして調合されたオリジナルの茶褐色の釉薬「カラメル釉」を纏う。そして伊藤氏の代名詞ともいえ る「枯淡釉」は錆びゆくブリキの美しさをイメージし、書いて字の如く、淡く枯れゆく質感が、普遍的なデザイン にどの様な表情をうつすのか。コーヒーマグを中心に虎へび珈琲限定のワンポイント装飾を施したコップ& ソーサー などを展示販売致します。

その他にも、浜田和紙がコーヒーで染色した、オリジナル和紙ポケットT シャツも並びます。

四国での「虎へび珈琲」初のポップアップ企画となります。四季をうつす鏡川の借景を眼前に、コーヒーの香りに 包まれたokyaku の空間で、虎へび珈琲と伊藤環を存分に味わってみてください。


2022年7月2日~7月24日

モクモクボウボウぐるぐるぐるぐる、すぅぅ。
不可解が現れる時はいつもそう。ところで、それは何の話ですか?
政田 武史


この度、OKYAKU では、政田武史氏による展示『モクモクボウボウぐるぐるぐるぐる、すぅぅ。不可解が現れる時 はいつもそう。ところで、それは何の話ですか?』を開催します。本展では、高知の妖怪にまつわる伝承を、政田 武史的視点で、可愛らしくも毒々しく、どこか恐々しく描きます。

「恐怖を克服するために絵を描き始めた」そう幼少期のことを話す政田氏が初めて高知を訪れたのは昨年のこと。都 市大阪育ちの作家にとって、高知の多種多様な自然の姿は、あまりに非日常的な光景であり、故にそこに恐怖すら 抱いたと言う。

日中、陽の光を浴び豊かな色彩に染まった山々に、作家は非日常的な美的感動を覚えた。しかし、夕刻、陽の光が 陰りだすと、日中あれほど寛美であった山々が、大きな影となって眼前に迫ってくる。その大きさは、認識の域を 超えた、正に至大な黒の塊であって、時に風が吹けば「ゴォオ」と唸り、時に一切の静けさでそこに佇んだ。

人は常に認識できないものに恐れを感じ、それを克服するために物語をあたえてきた。「死」を克服するために、「あ の世」なるものを創造し、天災が襲っても「神の思し召」だと納得し前を向く。大概のものごとが化学的に証明可 能な現代にあっても尚、この類の物語が人々の心の拠り所であり続けるのだろうとも思う。

非常にクリエーティブだ。

今回、作家がテーマに据えた妖怪にまつわる伝承もその類だろう。人の認識の範疇を超えた、自然現象や怪奇現象( 実 際には、常に因果があるとしておいて… )、理解を超えた人間の所業、それらにキャラクターを与え、あくまで人が 制御できる範囲の出来事として認識する。

しかし、それらは常にどこか人間にとって都合良く、可笑しく描かれる。救いがあるというのか、余地があるとい うのか。ある人には、ただの妖怪話でも、誰かにとっては、心の拠り所だったりする。

政田氏の描く、高知の妖怪たちはあなたにはどうのように映るだろうか。 是非、この機会に皆様にご高覧いただけますと幸いです。


2022年4月23日~

漆の造形 / 桐本 滉平

この度、OKYAKU では、桐本滉平氏による展示『漆の造形』を開催します。年末年始を跨ぐ展示ということもあり、 桐本氏がリデザインした漆の酒器・重箱などを中心に、作家がバッグブランドSAGAN とコラボレーションで制作 した乾漆バック、作家の生家である輪島桐本の酒器類の展示販売を致します。

漆器の造形とは、木であり、竹であり、その素地が持つ形であって、漆そのものは液体であって形を持たない。作 家の生家は、元々木地屋として長年輪島塗の形を支えて来た。一方で、張り子がそうであるように、紙や布のよう な造形的自由度は高いものの、それ自体では形を保持できない素材に、永続的な形を与えるのも漆である。これを 乾漆と呼び、その造形的自由度の高さに作家は漆工の未来をみているのかもしれない。

そもそも、漆が木の樹液であること、それが旧来より人間の生活に密として寄り添って来たこと、そして、それが今、 様々な素材が生まれ存在価値が薄れても尚、唯一無二の存在として脈々と受け継がれ、進化し続けていること、漆 にまつわるエトセトラ。多視点的に漆の今を見て、触れて、感じられる展示になっています。是非、この機会に皆 様にご高覧いただけますと幸いです。

本展では、年内会期中(12 月26 日~30 日) 作家本人が在廊で作品制作を行います。展示されている作品の制作過 程を見ながら、作品に触れられる又とない機会です。合わせて、作家が独立当初より力を入れている金継ぎの注文 もお受けいたします。割れてしまった大切な器など作家在廊中にお持ちください。

以下、作家コメント

漆とは何か。現代において広く知られる漆の活用は塗料としてであるが、幾度と塗り重ねられる過程は、もはや平 面的ではなく立体的であるといえる。私は輪島という地でさまざまな漆芸品や職人たちと接するうちに、漆が持つ 立体的な構造美に強く関心を持つようになっていった。歴史を振り返れば、日本人の祖先は九千年前の縄文時代に 狩猟道具を作るための強靭な接着剤として漆を活用し始め、後に大麻や麻との融合により、装飾品や仏像をつくる ようになった。漆は塗料として表面を覆う機能をもつ以前に、他の素材に寄り添い、交わり、硬化することで、造 形を生み出す能力を持ち備えている。その能力に、私は同じ生命として、強い生命力を感じる。この時代における 角度から、改めて漆の魅力を追求していきたい。

<桐本滉平>

漆芸家。石川県輪島市出身。江戸時代後期より漆器製造に携わり続けてきた桐本家の八代目として生まれる。父・ 泰一の元で漆器の営業を担当した後、作り手に転身。漆を主な原料とし、布、石、倒木、浮標などを用いて創作を行なっ ている。制作物は器に留まらず、バッグ、スピーカー、絵画など、国内外のブランド、アーティストとのコラボレーショ ンにも取り組んでいる。


2021年12月26日~2022年1月10日

松本林の華 / 松本直也・林道雄

この度、OKYAKU では、フォトグラファー・松本直也氏とスタイリスト・林道雄氏によるコラボレーション企画、「松本林の華」の展示を開催します。 「飾る写真」をメインコンセプトに、花を被写体とし、花器・空間のスタイリングを林道雄氏が手がけ、松本直也氏が写真に収めた作品群を展示いたします。

「花を生けるのではなく、飾ってもらいたい。」その想いに端を発し、花を愛し、写真を愛す、林氏からのラブコールに、旧知の仲である、松本氏が答える形で実現した今回の展示。花を一緒に撮りたい、その二人の長年の想いが、この度結実します。

「写真はどこに、どうやって飾ればいいのだろう」どこか写真を飾るという行為への抵抗感・疑問のようなものがあるのではないだろうか。一方、花を生けること、花瓶に刺すことは一般化された装飾行為として生活の中に自然と受け入れられている。花は活けたのちの数日が美しさの頂点で、あとは枯れてしまう儚さがある。他方、写真は恒 久的に、ある一瞬の美しさをとどめる。その対となるそれぞれの二面性が、ひとつの作品に同居することで、彼らの云う「飾る写真」と成るのではないか。

年末の展示ということもあり、「写真を贈る」というニュースタンダードもご提案いたします。大切な誰かに、自分自身に、写真を贈るのは如何ですか?是非、この機会に皆様にご高覧いただけますと幸いです。

<松本直也> フォトグラファー。2008 年に独立。 雑誌、カタログ、CD ジャケットなどでポートレートやファッション撮影を中心に様々な媒体で活躍。写真集 2015 年『about there』、2018 年『transform』を自費出版。同タイトルの写真展も同年に展開。

<林道雄> スタイリスト、〈by H.〉デザイナー。ソニア・パーク氏に師事し、2010 年に独立。『ブルータス』『ゼム マガジン』『ヴォストーク』などのプリントメディアにて辣腕を奮う。2020SS シーズンより、ファッションブランド〈by H.〉をスタート。


2021年11月27日~12月19日

YAMAI

この度、OKYAKUでは、デザイナー・山井梨沙氏が手掛けるブランド“YAMAI”の四国初となるPOPUPを開催します。今回のPOPUPに合わせてセレクトされた服を中心に、デザイナー本人が、生産者を訪ねた先々で収集した、世界各地の民芸品、ブランドのアートワークなども手がける、弟・山井隆介氏のアート作品を展示致します。
“豊かな自然に似合う服”を表題とするYAMAIの服作りは、人の手をとおし、自然の恵から生まれた心地よい野生の素材を、野生の機能をそのままに仕立てられます。世界中のあたりまえの日常の中にある“豊かさ”にデザイナーは心惹かれ、旅をし、触れ合い、服作りにその“豊かさ”を丁寧にデザインし落とし込む。そうして出来上がるYAMAIの服からは、会ったこともない、インドの染色家の顔や、見たこともない、ペルーの大草原で放牧されるアルパカの姿が、さも自分の原体験かのように想像される。そんな、自然と人とのつながりを感じる“豊かさ”を纏って欲しい。そのデザイナーの思いを、高知の皆様に届けるべく、今回のPOPUPを行う運びとなりました。

鏡川を借景とするOKYAKUの空間は、自然との境界線がごく曖昧で、常に、天候の変化、時間の経過、季節の移ろいを、目前の風景から日々感じることができます。その借景を背景に、今回の展示はレイアウトされます。
服と民芸品があり、アート作品があり、借景がある。ひとつひとつが、“YAMAI”のテーマを体現する構成物として、多視点的な展示空間を作り上げます。是非、この機会に皆様にご高覧いただけますと幸いです。


作家略歴 : 「新潟県三条市生まれ。オフィスに接する広大なキャンプ場を持ち、独創的なプロダクトを生み出し続ける「スノーピーク」の創業家に生まれ、幼いころからキャンプや釣りなどのアウトドアに触れて育つ。 ファッションデザイナーを志し、さまざまなブランドでの活動を経て、2012年にスノーピークの門を叩く。2014年には自身の手でアパレル事業を立ち上げ、デザイナーも務めた。スノーピークが培ってきた、ないものはつくるDNAを受け継ぎ次世代のフィルターを通したものづくりを発信。 現在は2020年3月より同社で代表取締役社長を務め、プロダクト全般も統括しながら「LOCAL WEAR」プロジェクトなど、自然と人、人と人がつながる体験価値を創造する「Snow Peak Experience」を牽引している。

2021年10月29日〜11月23日

シャリバテ / HASHIRU UEDA



あいつは何をしでかした
あいつは何をやらかした

十字路、丁字路、行き止まり
ゴロ岩、ぬかるみ、沢登り

草が血を吸い
根っこは噛みつく
風は脇腹ひっかいた

きびす、こむら、膝っ小僧
きびす、こむら、膝っ小僧

手足に肺腑に心の臓
愛想を尽かせてそっぽむく

うなりをあげるストマック
指さす先にもくもくと
湯気たち薫る銀シャリだ

喰らえばわかるそのうまさ
両の手合わせていただきます

あららこらら、喰っちまった食べちゃった

あんたは二度と帰れない
あんたは誰にも見つからない

あいつは何をしでかした
あいつは何をやらかした



OKYAKU ではこの度、イラストレーター上田走の初となる個展「シャリバテ」を開催いたします。上田走は1977 年神奈川県茅ケ崎に生まれ、現在は横浜を拠点にイラストレーター・アニメーターとしての活動を続けています。 大類道久と2003 年音楽ユニット「OHRYS BIRD」を結成。その後自作のMV 制作などをきっかけに、2人でアニメー ション会社 「株式会社アニメトロニカ」を設立。テレビの「シャキーン」「みんなのうた」E テレ、「うぇぶたま」 テレビ東京など数々のクライアントワークを経験し、今も活躍を続けています。しかしアニメーションのプロフェッ ショナルな仕事を重ねる一方で、上田は原点である手書きイラストレーションの情熱も絶やすことなく、作家とし て作品発表する運びとなりました。この数年、上田はファッションブランド“Sasquatchfabrix.”へのイラスト提 供をきっかけに、“自然崇拝”や“山岳信仰”への興味を深め、趣味で登山を繰り返しています。
自然に身を投じる中で “天狗”や“日本狼”など日本の土着風俗に惹きつけられ、作品のモチーフに選択し始めます。 日本の自然現象、そして風習や思想を、軽やかに偶像化するというこの事象はどこか上田の得意とするキャラクター デザインとも親和性を感じさせます。
本展示タイトルの「シャリバテ」とは山登り用語で飯が足りずにバテること。血糖値が下がって力が入らなくなる ハンガーノック現象を指します。
本展示にあたり「まだ見ぬ高知の山道に思いを馳せながら手を動かした」と上田は語ります。様々なジャンルでク リエイションの道を登り続けてきた上田にとって、その根底となる手書き表現自体が大事なエネルギー源なのかも 知れません。ぜひこの機会に皆様にご高覧頂けますと幸いです。



作家略歴 :「POCKET FILMS FESTIVAL」ポンピドゥーセンター(フランス) 2008、「NOWJAPAN」 LITEXPO(リ トアニア) 2017、「あざみ野こどもぎゃらりぃ」横浜市民ギャラリーあざみ野(横浜)2017、「さよならギャラリー 月極展」ギャラリー月極(東京)。その他のイラストレーションワークにSasquatchfabrix. とのコラボレーション 「Kamisabiru」冊子、T シャツのイラスト提供など。主なアニメーション仕事歴にテレビ東京「うぇぶたま」、 NHK 総合「星新一ショートショート」「紙幣」「ぼろ屋の住人」、NHK 教育テレビ 「青春リアル」、E テレ 「シャキーン」 など。また、Pocket Films Festival Paris 等でのコンペティションでも数多くノミネートや受賞を果たす。


2021 年 7 月22 日~8 月29 日

Chocomoo

この度、高知OKYAKUにて、ギャラリー月極キュレーションによるイラストレーターChocomooの個展「YOUR KINDNESS」を開催いたします。
日常生活に溢れる小さな優しさや楽しさをテーマに掲げ、高知初の個展になります。Chocomooのアイコンにもなっているハートのキャラクター”Don’t Touch君"の最新作も多く展示、販売いたします。

Chocomoo/チョコムー
京都出身のイラストレーター。 モノトーンが持つアナログな未完成の美に魅了され、2008年頃から本格的に作品を作り開始。そのモノトーンで描かれるPOPで独創的なイラストは、音楽や映画等のサブカルチャーや時代背景を反映した作品が多く、国内だけでなく海外からも大きな注目を集めています。 数々のアパレルブランドや企業の他、人気アーティストへのART 提供も行っています。
また、NY,LA,London,Paris,Korea,HongKong等、海外各地にもクライアントを抱えており、アートショーやコラボレーションアイテム製作等のクリエイト活動を成功させ、幅広いシーンで活躍中。

2021年6月5日~6月30日

cobird



映画の重さはどれくらいか?
考えた事もなかった。
35ミリフィルムは1缶5kg
ビデオテープは1本250g
DVDはケースを入れても100g
じゃあサブスクリプションを観るデバイスは何g?
ヒトは何百年も大した身体の変化がないくせに、
世の中は足早に質量を無くしリアリズムが失われる。
それを進化と呼ぶのならば、
閉じこもった長い春を越え、
どうせこの地で再会し呑んだくれる我々は、
かつてOATHで白んだ朝のように
気怠いアフターアワーズをもう少しだけ
楽しみたいだけなのだ。






OKYAKU ではこの度、現代美術家 cobird / コバードのSolo Exhibition を7 月3 日より開催いたします。 cobird は現在、コラージュ作品を中心に発表しています。紙に印刷されたイメージを 縦横の短冊状にカッターで切 り刻み、接着剤を使わず手作業で織物の組織のように1 本づつ交互に差込む事で作品は形成されています。 織物は“縦糸”と”横糸”2 つの要素が交わる事で、強固な布帛として形づくられます。イメージはそれぞれ横糸 であり空間、縦糸であり時間を意味すると考え、物理の基本となる2 つの要素をコントロールし作品を制作してい ます。

アパレルデザインやグラフィックデザインに10 年以上従事し純粋美術以外の表現分野から多くの影響を受けてきた cobird。アイデンティティを確かめるように織物の様な人々の生活に深く根付いたメディアに、美の本質を見出そ うとしています。

そんなcobird が今回テーマに選んだのが「キネマ」です。Exhibition ではこの「キネマ」をテーマに制作された 作品群を展示販売いたします。


cobird / コバード
1977 年神奈川県生まれ。2000 年玉川大学デザイン科卒業。卒業後、約10 年アパレルメーカーなどでデザイナー として勤務。その後、現代美術家”cobird/ コバード”として活動を始め、現在、山梨県にてアーティストレジデ ンス「SAIKONEON」の運営・管理にも携わる。


2020 年 7 月3 日~展示終了

Kazumichi Maruoka

陶器作家 “丸岡和吾”と”Sasquatchfabrix.”がコラボレーションした阿佛羅訶陀佛羅シャツ・髑髏シャツ・髑髏片口・髑髏ぐい呑みを2020年6月6日よりOKYAKUで限定販売致します。 また発売を記念して予定していました”髑髏酒会”は新型コロナウィルスの影響により中止となります。ご了承ください。

“阿佛羅訶陀佛羅シャツ”
疫病などに対して治癒力を持つとされた「アブラカタブラ」という呪文。 誰もが一度は耳にしたことがあるこの呪文をオールドイングリッシュ書体のような漢字書体で「阿佛羅訶陀佛羅」と当て字した総柄シャツ。 またサーモダイ加工により、体温の上昇でピンクからホワイトに”アブラカタブラ”的に変色します。

“髑髏シャツ”
丸岡の代名詞である髑髏(しゃれこうべ)を用いた総柄シャツ。 毒を持って毒を制すというように疫病退散の願いを込めた髑髏柄です。

※各商品に「えきびょうたいさん」のお札ステッカーが付属します。

丸岡和吾(まるおかかずみち)
東京を拠点に、主に陶器作品を制作している作家。
丸岡の作品の多くは髑髏(しゃれこうべ)をモチーフにしており、それは、粘土をこねているうちに偶然作り上げた髑髏の形の美しさに強く惹かれたことから始まる。 無意識的に始まった髑髏作りは、既に10年間にもおよび、これまでに酒器、花器、ドローイング、コラボレーション作品など、様々な形で発表している。

Sasquatchfabrix.(サスクワァッチファブリックス)
東京を拠点に活動。新しい時代のリアリティを追求し、固有の地域に住む者、この時代に生きた者にしか作れない民族性のあるモノ作りをコンセプトにしているブランド。 時代に対してテーマを設定してモノ作りをを続けていて、今季のテーマは「かねあい」

by H.

2020年、OKYAKUの二発目はスタイリストの林道雄が手がけるブランド「by H.《バイ エイチ.》」をフィーチャー

2020春夏よりデビューした「by H.《バイ エイチ.》」は、スタイリストでもある林道雄が「着たいシャツ」がないというところからスタートしました。
洋服も景観の一部という意味を込めて 「PART OF LANDSCAPE」をコンセプトに掲げ、男女問わず着れる事を前提においています。
元々、林道雄は某ブランドでパタンナーを務めていた事もあり、パターンに強いこだわりを持ち、パターンを引きながらデザインした遊び心のある「シャツ」がこのブランドの真骨頂。
今回の催事はこの「by H.のシャツ」に焦点をあてた内容になっています。

2020年2月29日~展示終了

OHIRA FAMILY

2020年、OKYAKUの一発目は現代美術家である「大平龍一」と靴作家である「大平麻理恵」夫妻をフィーチャーした催事。

夫である「大平龍一」は達磨をモチーフとした平面の木彫刻作品を制作。その木彫刻作品を版木とし、浜田和紙制作の和紙に擦った版画と木彫刻作品を展示販売。

妻である「大平麻理恵」は自身のユニセックスシューズブランド”Marie Ohira”のカスタムオーダー会を行います。
レザーで作った水引き(飾り紐)がアッパーに施されたスリッポンとサイドゴアブーツ。この定番2型をベースに用意しましたお色の中からカスタムオーダー可能。

高知好きの夫婦が作る世界観を感じにご来店いただればと思います。

大平龍一(おおひらりゅういち)
1982年東京都生まれ。千葉県在住。2011年東京藝術大学大学院にて博士号を取得。 2005年に「SICF 6th」森美術館館長南条史生賞、2006年に「第54回東京芸術大学卒業・修了制作展」安宅賞を受賞。2010年には、大國魂神社へ「随神像」を奉納。これまでに、国内では、#FR2 GALLERY2(東京)、GALLERY DE ROOM702(大阪)、NANZUKA(東京)、海外ではGalerie Vera Munro (ドイツ・ハンブルク)などで個展を開催。その他国内外の様々なグループ展などに参加し、活動を広げている。

大平麻理恵(おおひらまりえ)
武蔵野美術大学卒業後、台東分校製靴科にて靴作りの基礎を学ぶ。ダンスシューズメーカーに就職したのち2017年に独立し“Marie Ohira”を設立。 どのモデルもユニセックスなサイズ展開をしており、性別問わず履ける靴を目指し日々製作。 またアイコニックな積み革のヒールは、デザイナー本人が1つ1つアートピースのように手作業で制作しているため、年間で生産できる数も限定されている。

2020年1月9日~展示終了

Yu Nagaba

この度、OKYAKUでは、2019年10月12日より「長場雄」の個展を開催致します。

イラストレーターやアーティストとして活動する長場は、個展を開催する他、雑誌、広告、様々なブランドとのコラボレーションなど領域を問わず幅広く活動。今回の個展は、待望の四国での初個展。

OKYAKUで展示する作品は、ショップの名前の由来にもなっている高知の“おきゃく”文化にちなみ、「酒」をテーマに描かれています。
映画や音楽にはお酒がつきものであると考える長場は、自身が影響を受けてきた映画や音楽から、お酒にまつわるシーンを選び、制作しました。
ほぼ全て描き下ろしとなる今回の展示では、遊び心溢れるポストカードサイズの作品群と大きいサイズの作品数点を展示販売。

2019年10月12日~展示終了

beta post

“OKYAKU”記念すべき第1回目の催事 「beta post」が8月24日(土)から始まります。 皆様のご来店お待ちしております。

“beta post”はプロダクトを通しファッションとしてだけでなく問題提起をする媒介として「観る人の思考を促すこと」を目的とする。

※ED ROBERT JUDSONのコンセプトラインであるβ(ベータ)は2019awよりブランド名を“beta post”(ベータ ポスト)とし新たな発信を行う。奄美大島の職人と共同開発した
「ゴミと伝統工芸品」を合わせたプロダクトを発表。回収したレジ袋に絹素材 (国指定伝統工芸品である本場大島紬(おおしまつむぎ)の技術を応用)を掛け合わせた新素材を用いてバッグやTシャツなどを制作。
また石や苔に見立てたレザープロダクトは環境汚染に対するメッセージを含んでいます。

2019年8月24日~展示終了